第5回Aリーグ(1995年 夏)
勝点 勝利 引分 敗北 得点 失点 点差
AC故郷 29 14 65 35 +30
RAD・アムステルダム 25 12 71 38 +33
レゴ・トルスハウン 15 53 51 +2
ボンボ・パリ 12 33 62 −29
C−20 14 32 68 −36
順位表
AC故郷 RAD レゴ ボンボ C−20
勝利 引分 敗北 得点 失点 勝利 引分 敗北 得点 失点 勝利 引分 敗北 得点 失点 勝利 引分 敗北 得点 失点 勝利 引分 敗北 得点 失点
AC故郷 15 14 16 10 20
RAD 15 22 15 22 19
レゴ 14 15 22 12 17
ボンボ 10 16 22 12 12 12
C−20 20 19 17 12 12
対戦相手別成績表
AAFA選定最優秀選手
ブランコ(AC故郷) 1対1での圧倒的な勝負強さによって各チームの攻撃を封じ込めた守備に対して
ファン・バステン RAD 34
リードレ AC故郷 28
パパン ボンボ 27
R.バッジョ AC故郷 20
B.ラウドルップ レゴ
フォンセカ RAD 16
ベスト C−20 14
イシドルップ レゴ 12
フランチェスコリ レゴ
10 ギッグス C−20
ロマーリオ C−20
AC故郷 パパン ボンボ
フォンセカ RAD
ベスト C−20
RAD B.ラウドルップ レゴ
リードレ AC故郷
フランチェスコリ レゴ
レゴ リードレ AC
ファン・バステン RAD
パパン ボンボ
ベスト C−20
ボンボ ファン・バステン RAD 14
R.バッジョ AC故郷
リードレ AC故郷
C−20 リードレ AC故郷 10
ファン・バステン RAD
パパン ボンボ
得点王ランキング
対戦相手別得点王
総括

第5回のAリーグは富加FC(平田)の加入と脱退の騒ぎで幕を開けた。
2シーズンぶりの新規加入チームとしてドラフト会議にまでは参加した平田であったが、いしけんに脅されて開幕直前に遁走。
その腰抜け振りを荒屋塾の公式行事で初披露したのである。

5連覇をめざす塾長はただ優勝するだけでなく、より究極の勝利を追い求めて大胆なチーム改革に着手した。
よりR.バッジョ中心のチームにするべく、それ以外のメンバーのほとんどを全盛期の過ぎたベテランで構成。
ホームタウンもR.バッジョの生まれ故郷であるヴィチェンツァ郊外、ヴェネト州カルドーニョ村に置いたが、塾長が当時その地名を失念していたため、いしけんにより「AC故郷(ふるさと)」のチーム名が与えられた。
下手なナショナルチームよりも劣る戦力のチームでシーズンに臨む塾長の姿に、他のチームは塾長のかつてない決意の固さと、言い知れぬ恐怖を感じたのである。

そしてその恐怖は現実のものとなり、AC故郷(塾長)は圧倒的な戦力差をものともせずに勝ち進んでいく。
辛うじて第2節、今シーズンよりスイーパーシステムにフォーメーションを変更し、ベッケンバウアーを復帰させたレゴ(いしけん)がロスタイムにヤケクソで放ったM.ラウドルップのロングシュートで勝利して無敗優勝を阻止。
その次に対戦したRAD(薮ちゃん)も3回のPKをフォンセカが極限のプレッシャーの中、3回とも決めて引き分けに持ち込んだ。
しかしこの2戦を除いた全ての試合でAC故郷(塾長)は白星を積み上げ、リーグ5連覇を成し遂げたのである。

他チームのオーナー達を驚かせたのは、チームの絶対的な中心として活躍したR.バッジョではなく、塾長により「神の息吹」を吹き込まれ、ポテンシャルの限界以上の力を引き出されたベテラン選手達であった。
とりわけディフェンスラインの一躍を担ったブランコの活躍は筆舌に尽くしがたい。
本来なら止められるはずのない各チームのストライカー達を次々と封じ込めて、シーズン終了後にはディフェンダーとして初となるAAFA最優秀選手を受賞した。

今シーズンは従来の各チーム24戦の試合数が短縮されて、16戦で開催された。
そのため開幕2戦目、因縁のボンボ(おうさん)との試合で削られて5試合の欠場を余儀なくされたRAD(薮ちゃん)のファン・バステンによる3回連続の得点王は誰もが絶望視したのである。
しかしファン・バステンは残された11試合で34点を叩き出し、逆転で得点王を獲得した。

リーグが開催されたのが8月の後半からだったこともあり、駆け足で終らせてしまった感のある第5回のシーズン。
引き継いでいたリーグの課題を解消することはできず、結局過去のシーズンをなぞる様な結果に終ってしまった。
塾長の凄味を見せ付けたAC故郷は他のチームに「これ以上やっても無駄だ」という最後通牒を突きつけたのだろうか。
今シーズンを最後にAリーグが新たなシーズンを開幕させることはなくなった・・・
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